『MAHOROBA』『マジシャンの憂鬱』
お茶会報告
PART T
8月12日(日) 宝塚ホテル すみれの間
お茶会報告でーす!
読んで頂く前に少々ご注意をば…。
今回のお芝居は一応サスペンスタッチでしてー、それに関するお話もちょこっとあります。
まだご覧になっていない皆様、
「知りたくないわ〜」という方は注意して読んで下さいね。
★ショーについてのお話
司「今回のショーはスケールの大きな作品だと思いますが」
き「謝珠栄先生はとてもハードな振り付けをされる先生なので、
今回はその先生が作・演出・振り付けのショーでどうなってしまうんだろうという感じだったんですけど。
日本人として、原点である日本神話、古事記とか知っているようで知らないものもたくさんあるし、
神社や神様の由来も分からなかったんですけど、
この作品にはそういったものも盛り込まれていて…。
肉体的にも精神的にもまだまだ緊張の毎日なんですけれども、踊る喜びとか生きる喜びとかをダイレクトに伝えることができるショーだと思うので、とても充実感を持ってさせて頂いています」
司「ビリーズ・ブート・キャンプなみの振りが多いと思いますが体力のほうは?」
き「暑いですからね。それだけで体力が消耗してしまうんですが。
これを3ヶ月間続けていくということで、体のコントロールなども今まで以上にしていかないと、と思っています。
いろんな所で危険が一杯なんですね。小道具も使いますし、ちょっとした気のゆるみが怪我につながるので…。
大空さんと私は奈落からスタートなんですけど、二人で何ともいえない…思い足取りじゃないんですけど、
奈落への階段を下りていく時に「よおーし!!」って気合を入れたりとか、
神様に祈る様にと言うか…、すごく神妙な感じで始まりますね。
ビリーズ・ビート・キャンプは密かに「大坂侍」の頃から流行ってまして。
謝先生の振り付けは本当に肉体を酷使する振りが多いので…。
「大坂侍」は日本物でダンスがなかったので、「これでは体が鈍ってしまう!」と思って
いち早く頼んでちょっと密かにやってました(笑)
7日間連続とかは無理なんですけど…。
一応肉体的には素人ではないので、本当に痩せなきゃいけない人がやるプログラムではなくて、
私は純粋に筋トレという気持ちで時々やってましたね。
でもやっておいてよかったっていう…それくらいビリー様様でした。
他組でも朝のウォーミングアップでやるのが流行っているらしいので、そろそろ月組も公演に体が慣れてきたら開催しようとか言ってるんですけどね。
ほんとにきついんですよね、でもそのきつさが心地いいみたいな…。
それこそ“ランディング・ハイ”的になるというか。
でも私すぐあきらめるんですけどね、32回のところを8回でやめたりとか。
それは自分のペースでやればいいんですよ。
シェリーのきつくなってきたときの表情とか、それをやり遂げたときの笑顔とかは、今回の自分の武術のシーンではすごく活かされてますね。
最後のターンが決まった時には「ビクトリー!!」って(爆)
本当にそうですよ、それぐらいきついですもん」
司「最初の場面で神様を紹介されていますけど…」
き「今回はある程度登場人物とか話の内容を、古事記を読めとは言わないんですけど、
理解した方が楽しいんじゃないかなと思います。
神様の名前なんかは一瞬では覚えられないし、難しいですけど。
イザナギとイザナミから次々と神様が生まれてるというプロローグで、躍動感や生命力が満ち溢れていて…。
それぞれにいろんな役や場面が与えられていて、そういった意味では面白い作品じゃないんでしょうかね。
誰々が何の神で…という事をその瞬間に理解しなくてもいいんですよ、皆さんは。
何となくブルーの衣装の人はお水関係かなーとか、グリーンとか茶色の人は陸で、赤いのは火かなとか、
そういう色分けでなってますので。
その人たちがその後の4ブロックある場面の最初に出てきて、その場面に誘っていくという役割をしてるんですね。
そういった感じの意識で観ていただいたら…」
司「クマソの場面では妖艶な女役をされていますが」
き「ありがとうございます。“妖艶”なんてつけて下さって。
あれは本当に女役というよりも女装という設定なんですけど、ついついキュートになってしまいまして(笑&拍手)
お衣装がゴツクなってしまうんで、これは女に見えるのかという感じだったんですけど、
さすが…さすがですよね、私達はね(爆)
でも回りの男の子達が頑張って…それこそよだれをたらしてくれるぐらいの感じで演技してくれてるんで、
ありがたいなと思いながらお酌してます。
私の周りはすごい下級生の子達ばかりなので、「ボウヤたち」みたいな…楽しくやってます」
司「その後は「ニライカナイ」という沖縄風の場面になりますが、きりやんは武道…?」
き「武術…と、そのように言われてるんですけれども。
まず「ニライカナイ」になってからガラッと民族色が濃くなる、いう感覚ですね。
娘役さんたちのカスタネットみたいなやつを使ったのがあったり、太鼓とか…。
でその後に。もちろん踊りとかダンスとか全世界共通だと思うけど、神に捧げるところから来てるという事で、
楽器を使うのと同じように、戦うダンスも神様に捧げるという伝統も織り交ぜた形でやったわけですけど。
本当にこのシーンはちょっと違う意味で色々と緊張感が漂う…。
でも男役ならではというか、男役だからできるダンスだと思うので、それこそシェーンなんかをイメージして頑張ってます」
司「倒立をされてますが、難しくないですか?」
き「そんなに難しくないですよ、一瞬ですし。腕立てとかして、(胸の上のほうを指して)この辺の筋力を鍛えれば誰でもできると思いますね。
…そんなに無理してやらなくてもいいですけどね(笑)怪我したら困りますし。
あの倒立技は私を含めて5人やってるんですけど、出来ない子とかいたんですよ、最初。
半泣きになってね、「出来ないー」って。
さんざん踊った後であれがあるので、息も上がってますし、みんなで猛特訓っていう感じで、
腕立てしたり三点倒立したりして腹筋・背筋・胸筋を鍛えて、なんかおかしな稽古場になってましたね、筋トレの稽古場みたいな。
その振りの後に、後ろ蹴りみたいな振りがあって、カポエラっていうキックボクシングみたいなもので、あれを入れましょうという事で、
あれがまた難しくて、まあ色々させてもらってありがたいなあと思ってますけれども(笑)」
司「次の秋の大和の場面では傘踊りでキラキラした傘で踊っていますが」
き「今度は穏やかなのんびりしたのどかなムード漂う場面で、「ニライカナイ」から早替りで大変っちゃあ大変なんですけれども、
萬さん、未沙さん、出雲さんの三貴神の方々が楽器を奏でてくださって、
ホンワカとした幸せなムード漂う平和な日本みたいな感覚で、とても心地よく歌って、踊らせて頂いてますね。
渡辺先生が各地を回って色々な地方の民族舞踊を何十年も前から撮っていらっしゃった資料を見せて頂いたんですけど、
あれの倍ぐらいの大きな傘で、それは男性がされているんですけれども、
映像を見て、少しでも近付けるようにやりたいですね」
司「吹雪の戦いの場面でミコト様に剣を渡す所がありますが、失敗されたことはありますか?」
き「今のとこ大丈夫ですね。失敗してはいけないシーンなので。
位置がずれたことがあったんですけど、案外その方が掴みやすかったと言われて、今度はそこに行くようにしています。
なるべく失敗のないように、ミコト様のお命を守るためにも、100%成功させたいシーンですね」
司「そしてお亡くなりになられて…」
き「本当にあれは「死亡!」って感じですね。本当にきついですよ、あれは。
「ずっとこのままお休みしていたい」って感じですね」
司「そして白鷺になって飛んでいかれるんですけど、あそこは涙する方が多いようなんですけれども」
き「なかなか、そうですね…いいんじゃないんですか、客席が涙して頂いているのは。
私達は結構必死なので。逆にしんどくて涙が出そうみたいな(笑)
「早く緞帳〜〜!」みたいな(笑)くらいですけど、私達が一生懸命、しんどいやろなという姿を見て感動していただける部分があると思うので。
私達が言うことじゃないんですけども。
謝先生も何度も「打ち込んでる姿が美しい」とおっしゃって。
もちろん衣装が美しいとか、ダンスが美しい、歌が美しいのもあると思うんですけど、
ぐちゃぐちゃになっても、ヘトヘトになっててもそれを成し遂げようとする姿が美しいんだみたいに一生懸命おっしゃって下さるので、
そういう気持ちを伝えられたらいいなと思ってやっています」
★お芝居についてのお話(これってネタバレになるのかな?)
司「お芝居の方では素敵な皇太子様ですが、パッショネイトな殿下のテンションを保つ秘訣を教えてください」
き「どうなんでしょうね、舞台に出たらとりあえず必死にやっているので…。
今回はショーもお芝居もなかなか体力のいる公演だと思うので、普段は体力温存…よく寝て、ってとこでしょうかね。
メリハリをつけてるんですけど…。
でも「元気百倍です!」ってはけた後に結構ぐったりなんかしたりして(笑)
「全然百倍じゃないけどな」とか自分で突っ込みながらやってますね」
司「頼もしいSPに激しく守られていますが気分はいかがですか?」
き「なんかひどーいとか思いながら…。
正塚先生が「要人が襲撃される映像でSPたちがウワーッと頭をつかんで車に突っ込むやろ、それをやれ!」「ハイっ」みたいな感じで。
でも殿下はそっちも気になるし、シャンドールさんにも訴えたいしで…大人しくしとけよってキャラなんですけどね。
でもホントにみんなが身を挺して守ってくれてるんだっていう意味では…、結構ね、あれもなかなかしんどいんですけど、頼り切ってやっています」
★ゲームコーナー
今回のゲームは「ファンの心がわかるかなゲーム」
次の4つのシチュエーションでファンがどうするか一番多かった回答をきりやんが当てるゲームでした。
(私達は待ってる間に回答済み。色のついた番号が一番多かった回答です)
A.とある有名なお店で3時間待って順番が回ってきた時、一番後ろにきりやんが並びました。どうしますか?
1.きりやんと順番を代わる
2.きりやんの後ろに並びなおす
3.気づかなかった事にして店に入る
B.きりやんの記事が掲載されている雑誌が3冊発売されましたが一冊しか買えません。どれを買いますか?
1.写真は小さいが好みのきりやんで、コメントは普通に載っている
2.写真はないが、きりやんのサインと直筆のコメントが載っている
3.写真が大きいが好みではない、6ページ分載っている
C.人気で取れなかった映画のチケットを最終日にゲット!もうその日以外絶対見れません。その日別の場所できりやんが5分だけイベントをします。どうしますか?
1.映画をあきらめてイベントに参加する
2.イベントに参加後、猛ダッシュで映画館へ行き、少しでも観る
3.映画をどうしても観たいのでイベントは諦める
D.今日は海外旅行だというのに寝坊。この電車に乗らないと飛行機に間に合いません。後一分で発車しますが、そこにいたきりやんに道を聞かれました。
そこは入り組んだ所でとても1分では説明がつきません。どうしますか?
1.タクシーで行けば1万円は掛かるが間に合うので丁寧に説明してあげる
2.総合案内所の場所を説明してあげる
3.『急いでいるので…』と言って電車に乗る
きりやんが正解したのはB・C・Dの三問でした。なかなか優秀でしたね。
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